HotForex(ホットフォレックス)では、MT4/MT5でのFX取引に利用できるプレミアムトレーダーツールを、ユーザーに無料で提供しています。
ここではそのツールの一つ、「Tick Chart(ティックチャート)」 について、その概要と操作方法を解説します。
Tick Chartとは
Tick Chart(ティックチャート)とは、一定時間の経過によって更新される通常のローソク足チャートとは異なり、価格変動値によって更新される非時間軸ベースのチャートです。
このツールでは、様々な種類のティックチャートを利用できるだけでなく、簡易注文なども可能です。
ただし、チャート情報はアプリの起動時から記録されるため、起動前の過去チャートを読み込むことはできません。
チャート
Tick Chart

一定の価格変動があった場合に更新される通常のティックチャートです。
時間軸ベースではないため、更新時間は市場のボラティリティによります。
Bid(売値)が赤いライン、Ask(買値)が青いラインで表示されます。
Tick Speed

通常のティックチャートに加えて、更新時間を表す棒グラフがグレーで表示されます。
グラフが示す更新時間は、直近に更新した複数ティックの平均値であり、このティック数は上部のツールバーから変更することができます。
グラフが小さければ小さいほど更新にかかる時間が短いため、チャートの更新頻度は高くなります。
Timed Chart

時間軸ベースのラインチャートで、グラフのX軸は一定の経過時間、Y軸は一定のティック幅を示します。
経過時間によって更新されることから、通常のティックチャートとは異なり、値動きがなければラインは並行に更新されます。
Tick Candles

各ローソク足は従来と同じように、始値、終値、安値、高値を表しますが、更新のタイミングは時間軸ではなくティックに基づいた非時間軸ベースのチャートです。
価格は、BidとAskの平均値が採用されます。
ローソク足を更新するティック数は上部のツールバーから変更できます。
Versus Chart

2種類のシンボル(通貨ペア)における値動きを互いにプロットしたチャートで、通貨ペア同士の相関性を見るために利用することができます。
例えば以下のチャートは、指定した2種類の通貨ペアにおいて互いに強い負の相関関係にあることが分かります。

取引
「Tick Chart」ツールを介して行うトレードは、FIFO(先入先出法 / First-In First-Out)に基づく取引となります。
これは、あらかじめロングポジションを持っている場合に両建てのショート注文を出すと、新規売り注文の前に既存の買い注文を決済するという注文方式です。
マウスによる注文
画面右下に表示される「Bid(売値)」または「Ask(買値)」をクリックすると、新規売り注文画面または新規買い注文画面が表示されます。
また、既存のオープンポジションがある場合は、画面右上にポジションの含み損益が表示され、これをクリックするとポジションの決済注文画面が表示されます。
あらかじめフッターの取引数量を入力しておくと、注文画面起動時にその数量が反映されます。
これらの注文画面が起動した後、内容を確認・修正し、「Place Order」ボタンをクリックするか、スペースキーを押すと注文が確定します。
また、「Ctrl」キーを押しながら上記の各注文画面起動部分をクリックすると、注文確定の手順を省略して発注することができます。
ショートカットキーによる注文
以下のショートカットキーにより、各注文画面を起動することができます。
「B」:新規買い注文画面を起動します。
「S」:新規売り注文画面を表示します。
「C」:オープンポジションの決済注文画面を起動します。
「Esc(エスケープ)」キーを押すと注文画面を閉じることができます。
これらの注文画面が起動した後、内容を確認・修正し、「Place Order」ボタンをクリックするか、スペースキーを押すと注文が完了します。
また、以下のショートカットキーにより、注文確定を省いたワンタッチ注文が可能です。
「Ctrl + B」:新規買い注文を行います。
「Ctrl + S」:新規売り注文を行います。
「Ctrl + C」:オープンポジションの決済注文を行います。
オプション設定
画面左下にあるオプション欄から、次の設定変更が可能です。
データ期間の変更
チャートに表示されるティック数(Versusチャートにおいては秒数)を変更することができます。
また、現在表示されていないティックの記録数も変更可能です。
例えば、「history-length」を100に設定している場合、チャートに表示されるティックは100ですが、実際には無制限のティックをアプリ内に記録することができます。
ただし、データを記録できるのはアプリ起動後からで、起動前のデータをダウンロードすることはできません。
チャートの一時停止
「Pause(ポーズ)」ボタンにより、チャートのスクリーンを一時停止することができます。
ただし、一時停止中もデータの記録は継続されます。
ダウンロード
「Download(ダウンロード)」ボタンから、選択したシンボルのティック履歴(日付/Bid/Ask)をTSVファイルとして保存することができます。